私の父の実家に、父、私、私の息子の三人で遊びに行きました。
うっかりママは飛行機乗れました!搭乗手続きの場所がわからず、ウロウロしましたが、なんとかクリアしました。
それから父が運転する車で実家に着きました。着いたのでおじさん(父の兄)に挨拶しようとしたら、おじさんが「まっちょった!川行くぞ!」と言い、拉致されるごとく近くの川に連れていかれました。私たちが実家に着いて30分後には、親戚の子達と泳ぎました。
清流です。岩でせき止められているので、流れも、ここは穏やかです。
大きい子たちの楽しみはターザンごっこ。向こう岸にある木の枝からツルがのびていて、それをロープのようにして掴んでジャンプして川に飛び込んで遊んでいました。
私も一回やりましたが、こわくて飛び降りれず、手を離すことがなかなかできず、ツルをずるずる降りてしまい、中途半端なかんじ。それでも私にしては頑張ったほうかな。
川に行く前に、息子は「泳ぎたくなーい!」と言ってたので、着替えていませんでした。みんなが楽しそうに泳ぐのを見ていたら、服を着たまま川に入りました。息子は泳ぐのが楽しくなったようで、なかなか川から上がりませんでした。
夜は花火をしました。息子はまたもや「こわーい!やだ!」と最初は言ってましたが、他の子達が楽しそうにしていたら、いつのまにかやっていました。慣れてなくて、持ち方が下手で危なっかしいです。
二日目はバーベキューを昼間からやりました。田舎なので、庭でできます。
バーベキューの合間に親戚たちみんなで川に行きました。大人も含めて川に飛び込むのはすごい面白かったです。息子も浮き輪をせず入りました。私にしがみついていましたが、それでもまた少しできることが増えました。
泳ぎ終わったらスイカ割りをしました。川遊びで疲れた息子はそろそろ機嫌が悪くなり、「やらなーい」と言ってましたが、みんなが楽しそうにしているのをみていたら、「ぼくもやる!」と言って、スイカ割りに挑戦しました。目隠しをさせようとしたら、拒否して、目を開いたままスイカを棒で叩きました。既に少し割れているところを、ボンボンたたきました。きっちりやりたいそうです。
二日目の夜、息子は「もっと遊びたーい」と暴れ泣いた後、疲れ果てて19時前に眠りました。
三日目はみんなと観光したり外食して過ごしました。
帰宅後は、息子はガムを食べました。食べると舌の色が変わるガムでみんなに舌を出して見せてニヤニヤしながら家中を走り回っていました。そのうち「あつい!」と言って、息子がTシャツを脱ぎ、上半身裸でそのまま庭も走り回っていました。
おばさんが「タマムシみつけたよ!」と言って、虫かご渡されると息子は虫を見つけて「いた!いた! 」と興奮していました。数日前なら、虫をこわがっていただろうに。
4日目は、親戚が夜に集まり食事。子どもたちも多くてにぎやかでした。息子は、またもや上半身裸になり駆け回っています。
上半身裸で家中を走り回り、親戚のこどもたちと遊んでいる息子。その姿を見ていたおじさんが「次はひとりで遊びに来させろ。親が見ていない間にやっておくから。」と言いました。
私が見ていないとこで、息子を川に飛び込ませ虫捕りさせたいそうです。田舎のおじさんにとっては、自然のことに無知でこわがりな息子の反応は新鮮で、面白いようです。私も、息子が遊びに夢中になっている姿を見ると、こうやって息子に田舎の中で自由に遊ぶことも良いと思いました。
5日目は帰る日。「かえりたくない。ほいくえんイヤだ。」と息子は泣きました。私は「帰らないとパパにもおばあちゃんにも会えないよ。帰るよ。」と伝えました。息子は、帰りたくないと私に何度も言いました。
保育園を登園拒否するときもある息子が、この場所では元気に楽しくやっていました。実家にいられる残り数時間を親戚の子ども達と遊んだらと促したけれど、息子は子供部屋に近寄ろうとしません。別れがつらいようでした。
私が子供部屋に行き子ども達に「もうそろそろ帰るから、みんなでスイカ食べようか?」と声をかけました。子ども達が外に出て来て庭でスイカを食べました。子ども達は種が気になりスイカを食べたがらないのですが、「種飛ばしをしよう!」と言ってみんなでやりました。思ったより飛ばず、うまくいかないけれど、みんなで笑いました。
スイカを食べ終わると家に戻り荷物をまとめました。息子は、子ども達が遊んでいる子供部屋の扉を少し開け、小さな声で「バイバイ。またね。」と言いました。子ども達が「また来いよ!」と言いました。息子はうなずき扉を閉めると、私のところに来ました。私は「自分でバイバイ言えてよかったね。えらいね。」と声をかけ抱き締めました。
車に荷物とたくさんのおみやげを乗せると、子ども達がやって来ました。息子は子ども達一人一人とタッチをしました。親戚のみんなに見送られて、私たちはまた空港に行きました。
飛行機に乗り、自宅に戻りました。大好きな家に戻るのに、私は不安なことがありました。夫とケンカしてから旅に出たからです。一旦は仲直りしてから出たものの、夫は、うつ状態がひどいのか、息子の写真を送ると、「楽しいならずっと田舎で暮らせば?」と返事がありました。「それは私気分が悪くなるよ」と返すと、「もう連絡しないで」と夫から言いました。
うつ状態の夫をひとりにすると、思い詰め、最悪自殺しかねません。私はこわくなりました。
これまで私は夫との関係について他人に相談したことはありませんでした。他人に愚痴をこぼしても何も解決できないので。けれど、今まで問題は解決しなかったので、今回は逆をやろうと思い、他人に話してみることにしました。
私と夫の共通の友人に連絡をとりました。私から相談があったことはふせて、夫と食事をしたようです。夫は「もう連絡しないで」と私に言ったのに、夫から美味しそうなゴハンの写真が送られてきました。
その後、夫は少し落ち着いたのか、メッセージを少しやりとりできましたが、私たちが楽しんでいるのがわかると、夫から「さよなら」とメッセージが送られてきました。
私は親戚と宴会をしている最中、夫にメッセージを送りました。
「他人から嫌いと言われたくなくて、あえて自分から嫌われるような行動をとるのは道を狭める。私はそうしてあなたを苦しめてしまったことを後悔し反省している。あなたはわかってくれないと思っていけれど、あなたは最初からわかってくれていたね。だから生きていられた。ありがとう。」
私は交際中に夫と二度別れています。友人を作るのもこわいときもありました。対人関係がうまくできず、自分を罰したい気持ちが強く、夫に当たってしまったこともあります。それでも夫はずっと私のそばにいてくれました。夫と離れたことで、私は冷静になり今の気持ちを伝えられました。
夫は「自分は行動を制御できない。」「一緒にいてもいいことないし、離れていい。」とネガティブな返事でした。
私は「負の感情だけど、感情を出そう伝えようと頑張っているね。」「『離れてもいいよ』と言うのは愛してるからだよね。」と伝えました。夫は「当分苦しんでるだろうけれど、ありがとう。」と返事がありました。
夫が私を迎え入れてくれるのか不安なまま帰宅しました。勇気を出して「ただいま♪」と言うと、夫はパソコンを見ながら「おかえり。」と言いました。顔を見たくて近寄ると、夫も何だか不安な表情。私はハグをしました。
ADHD傾向のある私は、論理的に話すことが難しいことがあります。うまく会話できず夫を怒らせてしまうことも多々ありました。でも、今の私はきちんと喋ることより、ハグするほうが私の気持ちを伝えられるときもあると思っています。
ハグをした後、「疲れたでしょ。おかえりなさい」と夫は言いました。それから、息子と私が旅の話をたくさんして、夫はニコニコ聞いていました。息子に「頑張ったね」と声をかけていました。旅の前とは違い、憑き物が落ちたかのように優しい夫でした。
洗濯物も片付いて、綺麗な部屋。ゴミ捨ても風呂掃除も夫はしっかりしていました。改めて日頃の夫の気配りに感謝しました。
夫に「田舎では水風呂だったよ」と話したら驚かれました。湯沸し器が不調なのか、設定が間違っているのか、お風呂のお湯がほぼ水なのです。水であることを伝えましたが、おじさん達は忙しいし気にならないので対処はしません。川の水より少しぬるいからまだ良いかと思うようにして、シャワーを浴びて過ごしました。けれど、自宅で湯船に浸かると、やっぱり水風呂はイヤだと思いました。やっぱりお風呂はしっかり入りたいです。
旅は楽しい。けれど、この我が家が一番だと思います。