息子の登園拒否と祖母の想い。

うっかりママのblackyです。昨日は朝から暴風雨でしたね。

 

朝、息子を起こすと、息子が「ママ、あたまいたい。」と言います。

私は「どこが痛いの?」と数回聞くと、同じような場所を指差しているので、頭が痛いのは確かのようでした。雨で低気圧になると頭痛がひどくなりますし。

 

結局、「あたまいたい。ほいくえんいきたくない。うるさいもん。」と息子は言って、登園拒否。顔色も良くなく、いつもより朝ごはんを食べていないため、休むことにしました。休むことにようやく決めたとき、近距離別居の母が車で迎えに来てしまったんですよね。

 

我が家は保育園から遠いほうで、送迎は近距離別居の母が車で迎えに来てくれます。働いているときは、保育園送った後、駅まで私を送ってくれました。

休職したので、母には「車で迎えに来なくていい。路線バスで行くから。」と言ったこともありますが、「混んでるバスで送迎するなんて大変だ!」と言って忙しいのに来てくれます。送り迎えは感謝してます。でも、無理してることもあるから、それは気になっています。

 

保育園を休むと母に連絡がついたときには、母は我が家まで来てしまっていました。母から「帰ります!」と一言LINEがありました。雨がひどく母は車外に出たくないし、私は顔色悪い息子を部屋に一人で置いておくわけにはいかず、顔を合わせて話をしませんでした。

「帰ります!」という一言ですが、私には母が怒っているようには感じました。イライラするなら、母は迎えに来なくていいのにな、そんなに頑張らなくてもいいのになと思っています。

 

近距離別居の母には、先週、保育園登園を拒否していることと療育相談を受けるつもりであることを簡単に説明しました。

すると、母は、「親が育て方が細かいからだ。」といいました。確かに、私は息子に質問されたら調べたりして返事をすることもあるし、理屈っぽいところもあるでしょう。けれど、感覚が敏感すぎることは、脳の問題でしょうし、私の育て方だけではないと思います。私も息子も音に敏感なほうですが、母も割りと味やにおいに敏感です。親譲りだと思っています。

 

先日、実家に泊まった際、リビングが寒くて窓を締めたら母は「暑い暑い。」と文句を言いました。けれど、室温を確認しても24℃だからそんなに暑くはありません。昔から母はよく窓を開けますが、私は寒いと感じ窓をしめて、母と喧嘩をしていました。

そのとき、ふと頭に浮かび、母に「もしかして空気が流れていないと嫌なの?」と確認しました。すると、母は生まれて初めて、淀んだ空気が嫌いなんだと気がつきました。私も初めて納得しました。

空気が淀んでいるかどうかを気にするには、おそらく母がにおいに敏感なほうだからだと思います。母は、においによって食べ物が食べられないことがあり、外食をすると「肉はくさくないかどうか」を気にしています。ジビエも食べる私には肉の臭みの基準がわかりにくいので、店選びに困ります。

 

母がバスや電車を乗りたがらないのは、自分で空気の流れを調整しにくいからだと私も理解できました。母は、自分目線で「バスはダメ!と私が車で送らなければ。」と思い込んでいるようです。

 

母は「育児をちゃんとしなければ。しっかりした子に育てなければ。」という思いで生きてきたのを娘である私は知っています。貧しく教育も不十分で親から放置され気味だったことも母から聞いています。母の親は亡くなったのに、気にしてるようです。親に対し消化不良な想いがきっとあるのでしょう。

 

息子が療育に行く、登園拒否したから休ませると私が母に伝えたら、母は苛立っています。

ひとは何かに怒ったり、苛立つとき「○○のせいだ!」と他人のせいにしてしまうことがあります。自分以外のせいにすれば、自分は正しいと主張できます。『自分を守りたい』という思いは誰しも持っているものですが、「他人に頼れない」「自立しなければいけない」という思いが強いほど、守る以上に相手を攻撃してしまいます。

私の母は親に頼りたかったけれど頼れなかったという思いが未だにあるみたいで、時々私の育児に口を出します。息子の登園拒否も、療育に行くことも、口を出します。批判されると、私も嫌な思いをすることもあります。私がダメなのか?と私も不安になったり苛立つこともあります。

でも、母が私に口を出してしまうのは、母自身の消化不良な想いのせいであり、私のせいではありません。娘である私という存在は、母を苛立たせるきっかけにすぎません。私はそう理解しています。

 

母から「帰ります!」とLINEがきた後、息子は部屋で何もすることなくタオルを抱え横たわっていました。偏頭痛かもしれないので刺激を減らしたくて、テレビも消し照明も消していました。外は激しい雨で、部屋は薄暗くて、なんとなく肌寒いし、私は母を怒らせてしまったし、私は少し不安で寂しくなりました。自分のせいではない、と理解していてもたまには不安を感じます。

横になっていた息子のそばで私も横になりました。雨が止み、頭痛が鎮まるのを待つしかないように、私も母の苛立ちが鎮まるのを待つしかありません。

 

不安感は息子を抱きしめて温まっていたら、消えました。前日、小児科に早急に療育相談の申し込みをするように指示されていたことを思いだし、電話をしました。

電話では息子の様子を一通り説明しましたが、担当者が不在のため、また今度相談担当から日程について連絡があるそうです。

 

午後になり息子は食べられるようになり、元気になりました。テレビもじっくり観ていました。少しは気がすんだのか、今朝、息子は保育園に行くのをそこまで嫌がりませんでした。私の母がまた車で迎えに来ました。息子が元気な様子を見て、母はニコッと笑いました。 

車内で母は「昨日は保育園行かなくて正解よ!あんなにひどい雨で行ったら大変だっわ!」と言ってました。もう怒っていないみたいですし、むしろ優しい。私自身「母を怒らせてしまった」ことなんて気にすることもなかった、大したことではなかったと改めて感じました。

 

お互い喧嘩をしたり、衝突することもあるし、相手を悲しませたり怒らせたりすることもあるだろうけれど、この世の中で生きていく上で必要な過程なんだろうと思います。

 

きっと大丈夫。

07 家族
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