ガラクタばかりの実家。母の、母に対する想い。

先日、実家の私物を整理していました。  

整理していると、数年前に亡くなった祖母が所有していたアルバムと写真が大量に出てきました。

 

祖母は写真を管理できていなかったようで、アルバムには写真がランダムに入れられていました。 アルバムに収まりきらなかった写真もたくさんありました。

 

私の祖母もADHDで片付けが苦手だったのだろうと思います。だから、写真がぐちゃぐちゃになっているんでしょうね。

 

写真の山を見ながら、母は悲しい顔して「おばあちゃんって冷たい人ね。」って私に言いました。 

写真の山とは無関係に思える、唐突な発言。でも、母にとっては、とても関係があって大事なこと。

 

私が結婚してから、母は、自分の思い出話をするようになりました。母の家は、実母(私から見れば祖母)が病気がちで家事や育児をあまりできず、子供たちで家を支えていたようです。母は甘えたくても甘えられなかった、放置されたという想いが強いようです。

 

片付けられず乱雑に扱われた写真を見ていると、母は、子供のころの自分を重ねてしまうようでため息をつきました。

私は母に「おばあちゃんは、ただ片付けられない人なんだよ。どの写真も大事にしていないし。お母さんのことだけ嫌いというわけじゃないから。」と言いました。

 

 

母は「親としてしっかりしなければならない」「ちゃんと家事育児しなければならない」という強迫観念のように家事育児をしていたことがあります。私が小さいころはかなり綺麗好きでしたし、服やお菓子をよく手作りしてくれました。今思えば、母は、自分の親にしてもらえなかったことを必死にやっていたのかもしれません。

 

「もうね無理して頑張らなくてもいいんだよ。」

「娘の私に頼ってね。」

私は時々母に言います。

 

祖母がのこした写真は、母と一緒に整理して処分する予定です。

 

母の心の重荷が消えますように。