うつ病夫とうっかり妻の旅。

04 心と体

旅から帰ってきました。

うっかりママのblackyです。

 

二年前まで海水浴なんて絶対嫌だと思っていました。自分が海を泳ぐなんてないと思ってました。「砂まみれになって大変。泳げないし、日焼けするし、かゆくなるし…」なんて言い訳していました。

 
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実際に、青い空、青い海、白い砂浜を体験したら虜になりました。

白い砂浜はそんなに臭くないし、叩けばバラパラ砂は落ちます。関東の黒い砂浜とは違います。シュノーケリングベストを着るから溺れる不安も消えます。安全のためにラッシュガード上下を着るため日焼けの心配はないです。

経験は自分の思いこみ、想像を越えます。経験してみたら、世界観は変わります。

 

こんなに海を楽しめたのは、計画・準備が整っていたからです。私だけなら、ここまで旅の計画・準備ができませんでした。

ADHDでもネットで調べたり、通販で購入したりできますが、完璧な準備をすることは難しいです。私だけでネットで購入するとうっかりサイズを間違えます。

また、私は、楽しんで夢中になっているときに、貴重品の管理をすることもできません。どこかに財布を置き忘れてしまいます。

それから子供の安全に気を付けることもできません。私の不注意で海で子供を見失ったら、命の危険があります。

 

旅行を楽しめたのは、夫が計画し、旅行中も家族の安全に気を配ってくれたから。とはいえ、夫はアウトドアの知識や経験が豊富な人でもありません。キャンプやアウトドアもほとんどしたことがなく、私の方がキャンプ経験はあるほうです。

 

夫は、鬱病で休職したときに「趣味がない、好きなものがわからない」と悩んでいました。休職直後は寝て動けない日々が続きましたが、しばらくすると、夫は「子供の頃、アウトドアしたことなかったな…」 と思い出し、車中泊やキャンプの雑誌を買ったり、インターネットで色々調べるようになりました。

夫は新しいモノ、便利なモノが好きな性格で情報収集しているうちに、どんどん旅に出かけるようになりました。週末になると家族で車中泊したり、ローカル線に乗り辺鄙な田舎を歩きました。

息子も発達障害の傾向があるからか人混みを嫌うので、辺鄙なところに行くことが多いです。渓谷にいったときは、本当に何もないところで自動販売機も商店も見つからず水がなくて途方にくれたこともありました。

 

旅で私たち家族は色んなことを試しました。失敗したりうまくいかなかったり、家族みんなで喧嘩したり、大騒ぎして楽しんだり…試行錯誤しました。夫は、子供のころ体験しなかった自然と触れあうことを経験し、さらにみんなに自分の感情を出すようになりました。 

 

鬱病の夫は「好きなことがわからない、趣味がない」とよく言ってましたが、それはたくさんの経験や多くの知識がなければダメという思い込みでした。

「楽しむのに経験や知識なんて関係ない。プロにならなくていい」と夫婦で話すようになりました。

 

今回の旅では、夫はシュノーケリングして、防水スマホで海中の魚を撮影していました。撮影した魚が何という名前の魚がわからないし、シュノーケリングの正しいやり方もわかりません。夫は、塩水飲んでむせたりしてましたが、夫はとても楽しんでいました。最高の笑顔でした。

 

「趣味がない」と言っていた夫ですが、旅が趣味だと思います。ただ楽しめば、それは趣味です。楽しんでいるうちに、どんどん夫は経験も知識を増やし、旅の計画もしっかりできるようになりました。夫は元々常識的でしっかりした人だから、やればできます。

今回の旅で、夫は虫(アブ?)に刺されてしまいましたが、即、患部を自分で吸い毒をペッと吐き出していました。おかげで何も腫れませんでした。アウトドアなんてほとんどしたこないと言っていた夫がどんどん逞しくなっています。

 

私は夫と一緒に楽しんで、相変わらずうっかりをやっています。うっかりは旅のスパイス(^^)

 

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今回の旅のためにTシャツを新しく購入して、サイズのシールが貼り付いたまま、ずっと着ていました。あちゃー。そんな私を見て夫は「さすがw」と言って笑ってました。 

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