自分が病気になったとき、障害がわかったとき、それを家族や友人、職場に伝えるのってこわいですよね。悲しんだり、拒絶されるのではないかって不安になります。ましてやメンタル、心の問題だと、世の中偏見も多いので余計不安になります。
私は一年前、心療内科にかかり適応障害で休職しました。適応障害と診断されたとき、これで職場から離れられると安心したけれど、母親に何と言おうと不安でした。
私の母は「仕事はがんばるもの。家事も育児も頑張らないと。」と考えているところがあります。自分の親を頼らず懸命に生きてきたから、そういう考えになってしまうのかもしれません。娘である私にもそう強いるときもありますが、一方で、娘に大変な思いはさせたくないのか、息子を預かってくれたり車で送り迎えしてくれることも多く、私をサポートしてくれます。
多分、私が思うに、母は、「私を頑張らせないと」という気持ちと、「無理しないで、助けたい」という気持ちの両方があり、常に揺れ動いているようです。
娘が休職するという話をきいたら、母の心の針はどちらに向くのか。私は緊張しつつ、適応障害と診断され休職することを母に伝えました。
「それってさーえーっと、雅子さまがなった病気?それって、あなた、セレブってこと( ´∀`)?」
「…!! セレブwww」
母は、適応障害なんてよくしらんけど、皇族の方がなる病気と、娘の病名は同じということだけ理解したらしい。そこから、セレブという発想は飛躍しすぎだよ、母。
母は、おかしな認識でしたが、私はかなり救われました。
患者、障害者って、病気に対して理解してほしいと相手に要求しがちですが、病気のことなんて中身なんてちゃんと理解されなくても大丈夫だと思います。相手に全てを知ってもらわなくても、相手から存在を否定されなければ、大丈夫と思えるのではないでしょうか。
もし知識がないことで何か嫌なことされたり言われたりしたら、その都度話し合うことは大切です。悪意があって知識がないわけではないと思います。ただ、知らないだけなんだから。自分のことを伝える、発信する努力はしていくべきだと思います。
相手や周囲に理解を押し付けることなく、対等でフラットな関係を築けたら楽になるのではないかと思います。