これまでのまとめ「別れない前提」&「モラルで判断しない」
先日、大切な人と良好に関係を築くためには、自分から「別れ」「離婚」を口に出さないことが大切です。
そして、人の価値観は様々だからモラルで判断せず法で判断することをすすめました。
心が傷つくこともある
相手の何気ない一言で悲しかったり腹が立つことありませんか?相手にとっては気にするほどのことでもないことでも、自分にとってはショックだったことありませんか?
妊娠・出産・育児のとき、夫婦は溝ができやすい
私は横浜ワーキングマザーの会を運営していて、ツイッターでママたちのツイートをよく見ますが、パートナーである夫に対しての愚痴がとても多い!
特にママたちの怒りがこもっていると感じるのは、妊娠出産での夫の言動です。
例えば
- 「つわりなんて病気じゃないよね」
- 「え、家事やらないの?お前休んでるのに」
こんな言動、女性なら腹立ちますよね。また、妊娠・出産・産後ってホルモンの関係で情緒不安定になります。普段なら受け流せることも、心が弱っているときにはスルーできません。
感受性が高くて繊細
私は、ドラマを観ているとき登場人物が恥ずかしい思いをしているシーンは見られません。自分も恥ずかしいような、つらくなります。
これは共感性羞恥と呼ばれるもので、他人の恥を自分の恥と混合してしまうようです。
私は、共感性羞恥以外にも他人の痛みや悲しみ、喜びなど相手に同情、共感しやすい面があります。発達障害の特性の自分と他者の境界が曖昧というのが一因かもしれません。
「発達障害は空気読めない」とよく揶揄されますが、実際はかなり感受性が高く、繊細です。感受性が高い、繊細な人は、些細なことでも傷つきやすくなります。
※発達障害であると受け入れた今、人間関係での距離間を意識してメンタルが安定してきました。
トラウマがある
悲しい、つらい思いをした経験を、あることがきっかけで思い出してしまい、つらくなることありませんか?トラウマがあると、傷つきやすいですよね。
私の場合、「全然できていない」がトリガーです。この言葉を言われると、パニックになり「全然できていない」「私はダメ」という言葉が脳内に繰り返し響き、メンタルがおかしくなります。
ADHDの人は失敗を繰り返し注意叱責されることが多く無力に感じやすい傾向にあります。私もそうで、自己肯定感が低めです。「全然できていない」と言われると、過去の嫌な出来事がフラッシュバックし、自己否定の思考に陥ります。周囲の状況、話の前後の文脈なんてお構い無し。とにかく心がボロボロになります。
「傷がついた」ことを相手に伝える方法とは
傷つけられたら、それでおしまい?
相手の言動で自分が傷つくこともあります。悲しい、つらい、苦しい、腹が立つ…そういう気持ちになることはごく自然のことです。
けれど、前回の記事で相手を責めてはいけないと書きました。
それでは、「相手に何も言えないということ?」「自分は傷つけられたままなんておかしい!」と思うでしょう。相手責めずに自分が傷ついたことを伝えることはできます。それは自分の気持ちを伝えることです。
相手を責めると口論がヒートアップ
心に傷がついたとき「あなたの言動はひどい!」「こういう対応はおかしい!」と言いたくなりますよね。そういう言葉で相手を責めてしまうと、相手は反論したくなります。
傷ついた自分は「相手が悪い」と思いますが、相手は「自分が悪くない」と思っています。自分が悪いことをしたとわかっているなら、相手を傷つけるようなまねはしませんよね。
さて、自分には「相手が悪い」と思っている状況で、相手が反論したらどんな気持ちになりますか?相手の言葉が言い訳のようの聞こえ、苛立ちませんか。腹が立って、さらに相手を責めてしまうこともあるでしょう。こうなれば口論の終わりが見えません。
アイメッセージで自分の気持ちを伝える
ドロドロのケンカをしないためには、相手の言動で傷ついたと感じたら、自分の気持ちを素直に表現しましょう。
- 「~されて、私はさびしい。」
- 「あなたに~と言われて私は悲しい。」
- 「あなたがしたことで私はこわかった。」
このような言い方は、I(アイ)メッセージと言われますが、英語で「I(アイ)am」と表現するように自分の気持ちを伝えるやり方です。
アイメッセージで関係改善
アイメッセージでは、自分の気持ちを伝えているだけで、相手の責任を直接問いません。
アイメッセージを受けた相手は「そんなつもりはなかったけれど、つらい思いをさせて悪かった。ごめんなさい。」と謝罪しやすくなり、相手に反省を促しやすくなります。相手が反省すれば、今後は相手が傷つく言動をしなくなります。
私自身、夫婦関係に悩んでいましたが、口論のとき自分の気持ちを伝えるアイメッセージを使うようにして、ケンカがおさまるようになってきました。
心をオープンに
以前は夫に対しいつも「怒られるのではないか?」「傷つけられるのではないか?」という不安感があり、夫の顔色を見て普段からビクビクしていたし、「夫はひどい!」と苛立ちもありました。
けれど、アイメッセージにより、口論が減り恐怖感やイライラも減ったことでお互い気持ちを素直に表現できるようになりました。以前より対等な夫婦関係になったと実感しています。
まとめ
自分が心を開くことで、相手も心を開いてくれて話しやすくなります。恋人、夫婦などの関係に悩む方、ぜひアイメッセージをお試しください。