私は、元公務員
私は地方公務員でした。
公務員を辞めたことに関して「もったいない」と何度も言われましたが、ADHDという自分の特性や持病、自分のやりたいことを考えてみて、辞めました。今はフリーでブログ、ライター業をしています。
国家公務員試験障害者枠について
発達障害関連の情報収集とブロガーの方々と交流のためにTwitter(@pon_Black_44)をやっています。最近、発達障害界隈では”国家公務員の障害者枠の受験”が熱い話題です。
精神疾患を抱える人、発達障害当事者にとって、安定雇用の公務員の求人は魅力的に見えて、採用の説明会は申込殺到しているそうです。
私が国家公務員障害者枠を受験しない理由
元公務員の私は受験すれば合格する自信はあります。けれど、私は受験しません。
理由は5つあります。
精神疾患・発達障害に対する理解は一般社会と同程度
一般人にとって発達障害という言葉は耳にしたことはあってもADHD、ASD、LDのそれぞれの特性を理解している人は多くはありません。発達障害と知的障害を混同している人もいます。治療のために外出するうつ病の人に対して「仕事をさぼって遊んでいる」と不満に思う人もいます。
精神疾患・発達障害に対しての理解は、公務員も同じ程度です。公務員の場合は研修等で、差別偏見について、セクハラ・パワハラなどに関して教養を受けることがあります。けれど、発達障害については教養される機会は少ないです。
そもそも発達障害・精神疾患は、個人により症状・特性が異なり一般の人にとって理解しにくく、また障害が目に見えるものではないために共感しにくいです。障害者枠の採用とはいえ、受験希望者が期待するほど障害に理解があるとは私には思えません。
障害者枠の採用試験が急ごしらえ
先日国家公務員の障害者雇用が水増しされていることが報道されたために、障害者採用試験が設けられました。そのため、上層部からの指示で採用担当が試験を急ごしらえで用意していることが想像されます。
急ごしらえの採用試験なので試験準備はできたとしても、配置される所属先まで準備できているのでしょうか。採用されたとしても、発達障害者、精神疾患の人を受け入れ働ける態勢は整っているのか疑問です。
公務員は異動が多い
公務員は異動が多いです。これは仕方ないことで。公務員は人の権利や利害にかかわることが多いです。癒着やトラブルを防ぐためには同じ部署に長くおいておけません。また、クビにすることが難しいので職員に問題があっても内部で調整するしかなくて人事異動に頼らざるを得ません。
障害者枠で採用された場合、配置先・異動は考慮され自分は異動しなくても、同僚、上司は異動し、職場環境も変化することが予想されます。環境により精神疾患・発達障害の人の働きやすさは左右されます。安定した雇用とはいえ、職場環境は変化しやすく働きやすいとは言い難いです。
単純作業が苦手
今回の国家公務員の障害者枠の募集要項を見ると、仕事内容が単純作業です。私は、ADHDで飽きっぽいので、単純作業が不得意で私には合わなさそうです。発達障害の人の中には単純作業が得意でやりがいを感じる人もいます。そのような人に向いています。
今はフリーでやりたい
公務員という立場から自由になり、顔を出して発信ができることがとても幸せに感じています。公務員時代はSNSや交友、私生活に制限があり、私にはとてもストレスでした。フリーランスとして活動していきたいので、公務員に戻るつもりはありません。
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