聴覚認知が弱い私と学校の授業。

現在の学校の授業形式の多くは、集団授業、一斉授業です。先生は教壇で話し、黒板に書きます。生徒は話を聞き、板書をノートに書き写します。

 

私は、小学生低学年の頃から授業についていけないことがありました。聴覚認知が弱いために、先生が何を言ってるのか理解できていなかったんだろうと思います。先生の説明や指示がうまく聞き取れず、理解できず、ぼーっとしてしまうことも多かったです。

 

あるとき、国語のテストで聞き取りのテストがありました。テープから流れる、電話でのやりとりを聞きメモをとり、後でテープから聞こえる問題について解答する、という内容です。日本語によるリスニングの試験ですね。私はそのテストをほぼ白紙で出した記憶があります。途中で飽きてしまったからだったかな…?

 

塾にも通いましたが、母が私に付き合い根気よく勉強を教えてフォローしてくれたので、成績を持ち直しました。

算数に関して、四則演算、分数が苦手でした。実際に食べ物を切ったりおはじき使ったり、色々やって説明されたのも覚えています。

私は視覚認知が強いので、実際、視覚的にイメージして納得すれば記憶できます。納得が大切で、納得するまでは覚えられません。こだわりが強いのは発達障害のせいでしょうか…。

 

中学生になり、最初は劣等生でした。最初の試験で、英語と数学は赤点で追試になりました。

数学については、ゼロ、零とマイナスの概念がイメージできず、先生の説明が理解できませんでした。なぜ、マイナスとマイナスをかけるとプラスになるんだろう…とか考え込んでしまいました。

英語については、英単語が覚えられなくて困りました。例えば、eightのgは読まないのになぜ必要なんだろう?と考えてしまいます。

 

考え事しているうちに授業は進むし、集中できないし、納得できないから覚えられないまま。結果、成績が悪くなります。

 

劣等生だった私ですが、それでも成績を持ち直し一般入試で大学合格しています。

 

成績が上がった理由は、つまらないと感じた先生の話を聞かないことにしたからです。

先生の話を聞いても疲れるだけなら聞かない(話が面白い先生は聞いていました)。その分、教科書や参考書を読むことにしました。先生に依存しない、自分でやると意識をもてたのも良かったと思います。

 

今時は良い参考書が世の中に沢山あります。予備校の人気講師がまとめた参考書のほうが、理解しやすいことも多いです。教科書は試験範囲の指定のためだと割りきり、参考書を中心に勉強しても大丈夫です。

 

さらに、インターネットにも情報があふれていますし、学習用アプリもあるし高校までの内容なら学校の授業、学校の先生にこだわらなくてもいいです。

 

大切なのは諦めないこと。

小学生のころに母に教わり成績が良くなった経験があるので、一度だめでも、やればできるだろうと勝手な自信が私にはありました。だから、「試験の点数が悪くてもダメではない。きっと勉強する手段が自分に合ってないだけ」と信じられたから、自分で勉強しようと意欲的になれました。

 

子供が発達障害、学習障害で悩む人も多いと思います。

「その子が成績悪い=できない、だめな子」と思わず、学習する方法を変えれば勉強できることもあります(もちろん苦手なことはそのままのこともありますが)。

諦めず、その子の可能性を信じてあげられたらいいですね。